高校入試情報
大問は全部で9問
各分野の基本語句を問う問題。(3)の正答を「すべて選び」がやや難しい。
☆2 『マツ』の観察
マツに関する基礎知識に関する問題と顕微鏡の扱い方に関して、どれも問題集などで扱われる典型的な問題。
☆3 『電池』の仕組み
銅板と亜鉛板を用いた実験に関する問題。ここも教科書に出ている実験に関しての理解がきちんと出来ていれば解答できる。短文記述問題あり。
☆4 『気象観測』に関して
気象観測に用いられる用具や測定方法に関する問題。基本の理解と暗記が出来ていれば対応できる。短文記述問題あり。
☆5 『電気使用』に関して
実生活の場面から電力に関して問われている。計算問題はきちんと公式と意味を押さえておかないと解けない。グラフを正確に読み取り問題の意図につなげる力も必要。
☆6 『マグネシウム』の加熱
マグネシウム加熱に関する化学反応式を書く問題が出題。反応に関する用具の特徴が出題。
☆7 『バネ』に関して
バネの特徴と、グラフの読み取り、作図が出題。複雑な計算は必要ない。
☆8 『土の中の生物』に関して
『トビムシ』を正解するには、消去法で他を消していくしかない気がする。
☆9 『地震』に関して
地震関連の細かい部分が問われている。緊急地震速報に関する計算問題はやや難しい。
特に難易度が高い問題は出題されていない。ただ全体としての問題量が多いため、じっくりと考える時間が無い。理科を苦手とする受験生は計算問題を後回しにし、確実に解けるところから行うなどの工夫が必要。基本語句の暗記と意味、使い方を理解と暗記しておく必要がある。また各分野、単元における基本実験とグラフ、表の読み取りも頻出と言える。
大問は全部で8問
☆1 地理
成田空港をテーマに空港周辺の知識・用語を答える。資料の読み取り問題は、丁寧に数字を確認すれば答えられる。
☆2 地理
日本国内に関する問題。地形図からの情報読み取り問題。30字以内の説明問題のテーマは「ため池」。
☆3 地理
世界地図からの問題。地図上における世界各国の特徴を捉えられているかを問う問題。各地域の気候や生活様式などをイメージできるかがポイント。資料の読み取りは、「1」同様丁寧に読み取れば答えられる。
☆4 歴史
古代~江戸時代に関する問題。基本的な語句とのつながりが問われている。時代並べかえの問題では各時代の特徴を流れとして理解していなければならない。
☆5 歴史
外交史。ここでも「4」同様、年代毎の並べかえ問題が出題されている。各時代の特徴を外交面とのつながりの面から押さえておく必要がある。
☆6 公民
「消費者白書」をもとに消費経済に関する問題。ここでも資料の読み取りが出題されている。
☆7 公民
「憲法」がテーマ。憲法に関する基礎知識。35字以内の論述は、「内閣総理大臣の決まり方」。関連語句を完璧に覚えておかないと記述できない。
☆8 公民
世界貿易に関する問題。基本語句に関する問題。ここでも資料の読み取りが出題。
いわゆる重箱の隅、といったような問題は出題されていない。各分野の基本語句の暗記と理解をしておくと同時に、歴史は各時代のつながりと流れ、歴史・地理・公民共に資料の読み取りの練習をしておくことが大切。30字程度の記述に関しては、日頃から語句の説明を自分の言葉で書けるように学習しておくことが対策になる。
☆1 計算
中学校で習う基礎計算全般に関する問題。(6)は「解の公式(平方完成)」を使わないと解けない。
☆2 数的知識
(3)は、「比」の概念を実場面に落とし込む力が必要。(4)の確率は丁寧に抜き出し作業が出来るかが問われる。
☆3 関数
問題はオーソドックスな内容。計算処理などのミスが無ければ解答しやすい。
☆4 証明
導入部分のヒントの意味がつかむことと「錯覚」の関係が見つけられかがカギ。(2)の線分を求める問題は、全問題の中で一番の難易度。二等辺三角形と気づくことと相似を利用して求める力が問われている。
☆5 規則性
一見難しそうに見えるが、丁寧に問題を読み取り法則が見分けられれば(1)は解答できる。(2)も時間はかかるが、難易度自体は高くない。
大問は全部で9問
☆1~3 リスニング問題
1は、3行程度の簡単な英会話を聞き、答える問題。
2・3は、1より長めの会話、文章を聞き 答える問題
基本単語が使われているので内容は理解しやすい。ポイントとなる単語(数字、場所、登場人物)をチェックすることと、疑問詞の意味をきちんと聞き取る力が必要となる。
☆4 単語に関する問題
ヒントをもとに、英文に入る適切な単語を答える。教科書に出てくる単語を書く力が問われる。
☆5 語形変化と並べかえ
語形変化は中1・2レベルの知識。並べかえは中3でならう文法に関する問題。5―(3)の並べかえは、難易度が高い。
☆6 英作文
20語程度の英作文。進行形を使った正確な英文が書けるかが問われている。
☆7 適語補充・英問英答・内容一致
80語程度の英文を読み答える。7―(1)Bは、文法上の知識ではなく論理的な理解が問われている。英問英答では、代名詞部分を具体的な言葉に置き換え表現しなければならない。7-(3)は広告を見て答える。リスニング同様ポイントとなる日付や値段を丁寧にチェックしなければならない。
400字程度の長文を読み、答える。最初の段落で全体像が見えるかどうかがカギ。接続詞thatの省略が連発されるが、「誰が」を押さえておけば読解がずれてしまうことはない。英問英答も答えやすい。
☆9 会話文
二人の『雪合戦』に関する会話に適切な英文を入れていく。直前直後の理解があいまいだと誘導選択肢を選んでしまうことになる。
単語は基本単語がほとんどである。文法に関しても盲点となるようなものよりも基本が理解できているかを問う問題が多い。今後の対策としては、教科書の単語暗記、基礎英文法の理解をしっかりと行うことが何より大切。その上で20語程度の短文作成や英問英答の練習を行うこと。400字程度の長文に慣れておくことが必要となってくる。
1.
実施教科
(1)
前期選抜
国語、数学、英語、理科、社会(各教科50分、100点満点)
*国語の問題は、放送による聞き取り検査を含む。
英語の問題は、放送によるリスニングテストを含む。
(2)
後期選抜
国語、数学、英語、理科、社会(各教科40分、100点満点)
*国語の問題は、放送による聞き取り検査を含む。
英語の問題は、放送によるリスニングテストを含む。
2.
出題方針
(1) 国語
ア 学習指導領域に基づき、3領域(「話すこと・聞くこと」)、「書くこと」、
「読むこと」)の基礎的・基本的な力がみられるようにする。
イ[伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項]の基礎的・基本的な力が
見られるようにする。
ウ様々な文章について、内容を的確に理解し、書き手の伝えたいことなど
を考察する力がみられるようにする。
エ 与えられた材料について、自分の言葉で考えを適切にまとめたり、相
手に的確に伝えたりする力がみられるようにする。
(2) 数学
ア 学習指導要領に基づき、数学の基礎的・基本的な知識・技能を身に
付けているかがみられるようにする。
イ 多面的にものを見ることや論理的に考えることの基となる、数学の
理解力がみられるようにする。
ウ 事象を数理的に考察し処理するための判断力及び表現力がみられる
ようにする。
エ 数学的な見方や考え方を総合的に活用するための思考力がみられる
ようにする。
(3) 英語
ア 学習指導要領に基づき、英語の基礎的、基本的な知識や技能を、
全領域にわたり身に付けているかがみられるようにする。
イ 「聞くこと」の領域では、音声を通じての理解力や応答力、大切な
事柄を落とさず聞き取り、適切に判断して答える力などがみられるよう
にする。また、「話すこと」の領域では、対話文等により、文脈を理解し
適切に発話する力がみられるようにする。
ウ「読むこと」の領域では、文や句の意味についての知識だけでなく、
文章の概要や要点を把握する力、筆者の意図や考え、文脈などを把握
する力、文章や図表等から読み取った情報を基に判断して思考する力
がみられるようにする。
エ「書くこと」の領域では、基本的な単語を書く力とともに、条件作文
の中で英語を用いて自分の考えなどをまとめ、表現する力がみられる
ようにする。
(4) 理科
ア 学習指導要領に基づき、第1分野、第2分野からバランスよく出題
する。
イ 基礎的・基本的な知識・技能を身に付けているかがみられるように
する。
ウ 科学的な見方や考え方を身に付けているかがみられるようにする。
エ 図や表を基に、科学的に判断する力や結果を表現する力がみられるよ
うにする。
オ 課題を多面的、総合的にとらえ、科学的に思考し、解決する力が
みられるようにする。
(5) 社会
ア 学習指導要領に基づき、地理的分野、歴史的分野及び公民的分野から
バランスよく出題し、学習の成果が総合的にみられるようにする。
イ 基礎的な知識・技能を身に付けているかがみられるようにするととも
に、現代社会の諸問題に対する関心や理解の程度がみられるようにする。
ウ 統計や地形図、写真などの諸資料を活用して、社会的事象を判断・
分析する力、そしてそれを表現する力がみられるようにする。
エ 社会的事象を総合的に考察する力や筋道を立てて思考する力が
みられるようにする。